sowale+saqui ozequi “Der Mann von dem Buch”(本の男)

Das Mädchen hat ein Buch über einen Mann gebunden.
少女は1人の男を本にした。

展示会「本の男」は製本家である1人の少女が
ある男の存在を1冊の本にするまでの軌跡である。

ある日、少女は1人の男に出会った。
男は彼女に海の話を聞かせた。
彼が長い間、灯台守として眺め続けてきた海の話を。
男が静かに語る海の話を聞きながら
彼女はある衝動に駆られた。
男の存在を、海を、1冊の本にすること。

しかし肝心の本の内容をどうするか?
迷い続けた彼女の手に1つのアイデアが降ってくる。

本文を空白の海にすること。

これは男が見続けてきた海を具現化した本であると同時に
1冊のノートでもあるのだ。
そしてノートを手にした者は
男が見続けた海の上に何かを書き記していく。

今回、物語の中で少女が作った1冊の本を
ベルリン在住の製本家である小関佐季さんに製本していただいた。
ドイツの素材で作った彼女の本に触れていただき
その肌触りや佇まいから様々な想いを巡らせていただけたら嬉しい。

sowale 只松靖浩

Geschichte(Story) Yasuhiro Tadamatsu
Kalligrafie Naomi Takazawa / Sayaka Yoneya
Bilder(Illustration) Kazunari Yamada
Übersetzung(Translation) saqui ozequi / Amichia
Buchbindung(Bookbinding) saqui ozequi

展示会「Der Mann den vom Buch」

会場 組む東京
3.2.Fri-3.7.Wed 2018
〒101-0031 東京都千代田区東神田1-13-16
12:30-19:00 open (3.7は17:00まで)
TEL/FAX 03-5825-4233
www.kumu-tokyo.jp

event : Reading “Der Mann den vom Buch”

朗読家の岡安圭子さんに物語「本の男」を朗読していただきます。
会場 組む東京 / 日時 3/3(土) 19:30開演 / チケット 1,500円(税込)
※このイベントは予約制となります。
ご予約は会場の組む東京、またはoffice@sowale.net(sowale)